第100回高校サッカー選手権大会準決勝では山口県代表の高川学園と青森県代表の青森山田高校が激突した。
結果は0対6で青森山田の大勝で幕を閉じた。
今回はなぜ高川学園がここまで大敗してしまったのか敗因について個人的考察からみた理由をご紹介していきます。
本文に入る前に5つの敗因についてご紹介していきます。
- 守備的な試合をしてしまったこと
- 先制点の取られ方
- 積極的なプレイが見られなかった
- クオリティーの低さ
- 自分たちのペースに持っていくことが出来なかった
これが私が感じた5つの敗因です。
この5つについて詳しくご紹介していきます。
両チームのここまで試合結果について
高川学園のここまでの試合結果
試合結果について
- 1回戦:高川vs星稜(4対2)
- 2回戦:岡山学芸館vs高川学園(1対2)
- 3回戦:高川学園vs仙台育英(1対0)
- 準々決勝:桐光学園vs高川学園(0対1)
- 準決勝:高川学園vs青森山田(0対6)
青森山田のここまでの試合結果
試合結果について
- 1回戦:シード
- 2回戦:大社vs青森山田(0対6)
- 3回戦:阪南大校vs青森山田(1対3)
- 準々決勝:東山vs青森山田(1対2)
- 準決勝:高川学園vs青森山田(0対6)
高川学園が大敗した5つの敗因について
守備的な試合をしてしまった
これまで高川学園は4−4−2を採用してきたがこの試合では5−3−2と守備的な布陣での戦い方をした。
センターバック3枚と両ウイングバックといった構成になる。
この策略はあくまでも守備の時間が長くなるという想定の中で頑張って耐えるというのが狙いなのだろう。
しかし開始3分で失点をしてしまった。
開始3分での先制点の取られ方
競り合いでのファールがきっかけで高川学園は先制点を奪われる。
高川学園のプランでは前半は無失点と計算していただけに開始早々の失点は監督や選手たちへ与えるダメージは大きかっただろう。
ここから消極的なプレイが続いた。
積極的なプレイがみられなかった
試合後、キャプテンである岡健志郎は取材ではこのようなことをコメントしている。
岡『ディフェンスラインを中心に相手の迫力あるプレスにビビってしまい長いボールが多くなってしまった』
相手の実力を肌で感じたからこそ言えるこの言葉。
力の差を大きく感じたのだろう。
クオリティーの低さ
高川学園と青森山田のクオリティーの差は歴然だった。
特に攻撃のスイッチが入る瞬間や個々での仕掛けやボールの取られ方は高川学園からすると手も足も出なかっただろう。
それを証拠にこれまでの試合では自分たちの強みであるコーナーキックを積極的に取りに行っていたがこの試合ではコーナーキックは0本とサイドを支配することが出来なかったからだ。
注目されていたは10番の林もなにも出来ずに終わってしまった。
自分たちのペースにもっていくことが出来なかった
守備的なスタートから始まり相手の実力が上ということでビビってしまい90分間全て自分たちのペースに持っていくことができなかった。
チャンスらしいチャンスもなく力負けした悔しい試合で終わった。
101回目の大会ではこの負けを生かしてほしい!
3年生はこれで事実上の引退。
次は1、2年生がこの悔しさを晴らすため101回目の選手権大会では活躍を期待したい。
この試合では1年生のフォワードが3年生のフォワードの中山と交代していることから来年につなげる為の交代とみられる。
江本監督の中ではもう来年度の事を考えて動いていたのだろう。
そしてこの試合で負けたことを胸を張って山口へ帰還してほしい。
私はこれまで高川学園の試合をみてきて中国地方のサッカーはまだまだ通用すると確信した。
選手は試合を頑張るのが仕事だが監督やコーチはどこまで力を発揮させることが出来るのかが仕事になる。
更にキッズ・ジュニア・ジュニアユース年代の指導者は高校で花を咲かすためにどんな指導をしていくのかが重要だと思えた試合となりました。
私を含め全ての指導者が一丸となって取り組むことがこれからのサッカー界を大きく前進するのだと思いながら指導していきたいと思います。
さいごに高川学園の皆さんお疲れ様でした。
次なる目標やご活躍期待しています。