サカダン編集長のイトウです。
この度、2023年8月29日にサカダンラジオにご出演して頂いたドイツ6部リーグ、ラインバッハ所属の荒木選手に海外でのサッカー生活というテーマでコラムのご依頼させて頂ました。
荒木選手にコラムを依頼した背景には
ドイツのサッカーを身近に感じてもらい、日本だけでなく海外で挑戦することでプロの選手として活動できることを、プロを目指す子供たちや保護者さんに知ってもらいたい。
ということをお伝えすると荒木選手は快く引き受けて頂きました。
ここからは実際に荒木選手が執筆して頂いたことをそのままご紹介していきます。
皆さんこんにちは。荒木秀介です。
今回はドイツでのサッカー生活についてご紹介致します。
コラムということでドイツのサッカーに興味を持っている方やドイツでサッカーをしてみたい方に向けてお伝えしていきます。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
【はじめに】荒木選手の自己紹介とドイツのサッカー仕組みについて
- 名前:荒木秀介(アラキシュウスケ)
- 生年月日:1998年7月29日
- 年齢:25歳
- ポジション:ボランチ
【サッカー経歴】
- 小学1年生のときにサッカーと出会う
- 大阪教育大学卒業後2022年7月にドイツに挑戦!
- 2022/2023シーズンはドイツ5部のチームに所属
- 2023/2024シーズンはドイツ6部のチームに所属
日本でも関東や関西のように地域が分かれていますが、ドイツでも同様です。
地域によって力の差はあり、
同じ5部であっても〇〇地域の5部の方が強い、
といったことがあります。
ドイツでは1部から3部までがプロ、
4部がセミプロ、5部以下はアマチュアとされています。
ここのカテゴリー分けは日本と同じです。
ちなみにカテゴリーは細かく分けたら13部まであるという話も聞いたことがあります。
昨シーズンの私もそうでしたが、5部でプレーしていてもサッカーだけで生活することができます。
これは日本では考えられないことだと思います。
プロとされているJ3の選手でさえアルバイトをしていると聞いたことがあります。
日本にいたときは、
「お金をもらってサッカーができる=プロサッカー選手」
だと思っていました。
また、プロサッカー選手の定義を調べてみると
サッカーでもらったお金だけで生計を立てることのできる人
と書いてありました。
プロサッカー選手と言われればそう言えるし、
ドイツのカテゴリー分け的にはそうじゃないとも言えるし、
なんとも微妙な立ち位置です(笑)
自己紹介とドイツのサッカーの仕組みについて簡単な説明はここまでにして本題に入っていきます。
ドイツのサッカー生活について
私が所属しているチームは火曜日、水曜日、金曜日が練習で日曜日がリーグ戦というスケジュールになっています。
日本に居たときは週6で活動が当たり前だったのでドイツに来て頻度が少なくなったと感じていましたが、
毎回の練習の強度が高いため今の頻度じゃないとコンディション調整が難しいと感じるようになっています。
練習は19:30から始まるので18:00に家を出てチームメイトと合流して車で練習場へと向かいます。
練習は対人中心のメニューが多く、屈強な外国人たちに食らいついていきます。
練習が終わりクラブハウスでシャワーを浴びて帰ってくると23:00を過ぎます。
車内ではドイツ語でチームメイトと会話して語学学習兼異文化交流の時間となっています。
日本人にも名前の由来があるように外国人にもあるようで、Peter(ペーター)という名前は日本でいう山田さんくらい多い名前だそうです。
帰宅後ご飯を食べてストレッチをして1日の反省をして寝ます。
練習までの時間には余裕があるので洗濯や料理のような家事から、筋トレやランニング等の自分のトレーニング、語学の勉強や自己投資に使います。
料理の写真も載せようかと思いましたが、載せれるレベルではないので載せれるレベルになってから載せようと思うので乞うご期待(笑)
日本にいる時よりも感覚的に自由に使える時間が多いと思います。
時間の使い方でサッカー選手としてだけでなく、人間としても成長できるかどうか変わってくるので重要です。
ドイツのサッカーの日常について
ここからは写真を通して実際のドイツのサッカーの日常を見てもらえればと思います。
現在所属しているチームのクラブハウス内の写真は撮れていないので、今回は昨シーズン所属していたチームの写真を紹介していきます。
ドイツ5部のクラブハウスの紹介
最初にクラブハウスについて触れていきます。
ドイツの5部でも一人一人のスペースが与えられたクラブハウスがあります。
次にマッサージルームやシャワルームの紹介をします。
ドイツでは5部のチームでもトレーナーがついておりマッサージルームが完備されており、上記の写真の場所で治療を受けることができます。
練習後は上記のシャワールームを使って汗を洗い落としていきます。
Wi-Fiや床暖房も入っていてとても快適なクラブハウスでした。
今度はホームの人工芝グラウンドの写真です。
ドイツの5部でもこのクオリティーやばくないですか!?
クラブハウスも快適ですがホームグランドもかなり充実しています。
上記の写真はクラブハウス内にあるVIPルームになります。
ホーム戦のあとチームでご飯を食べます。
5部のチーム環境について
写真にはありませんが、練習着や移動着の提供や試合時には軽食も出してもらえます。
このようにとてもとても恵まれた環境の中でサッカーをすることができています。
試合ではサポーターの方も多く応援にかけつけて下さり、歓声や罵声の中でプレーすることができます。
試合終わりにはドイツ人が大好きなビールを飲み大騒ぎ(笑)
良いプレーをした選手はもちろん、そうではない選手も関係なく、
勝った負けた関係なく、試合が終わればみんな元気です。
ここのメンタルの部分も今後書いていけたらと思います。
さいごに
コラム第一弾として今回はドイツのサッカーでの日常や生活についてご紹介していきました。
ドイツ5.6部でもここまでのクオリティーをもって真剣にサッカーと向き合える日々を過ごすことができます。
本気でサッカーをするということは当然「うまくいくことばかりではありません。」むしろ「うまく行かいないことの方が多いです。」
それでも「ドイツに来なきゃ良かった、」「日本に帰りたい」と思ったことはありません。
なぜなら、みんながみんなこの恵まれた環境でサッカーができるとは思わないからです。
今この環境でサッカーができているのは今まで本当に多くの人に支えていただいたからです。
常に感謝の心を忘れず、恩返しができるように日々精進していきます。
海外でもサッカーを本気でプレーしたい方は是非挑戦してみてください。
拙い文章ではありましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。